症例

お子さまの歯ならび

「歯ならび悪く生えてきた・・・」そう言われて来院されるお母さまは大勢いらっしゃいます。やっぱりお子さまの歯ならびはキレイにしてあげたいですよね。もちろんキレイな歯ならびは素敵です。それだけじゃなく、私たち歯科医師は歯ならびを整えることで歯ブラシがしやすくてむし歯になりにくいこと、将来的な話だと歯周病になりにくいこと、噛み合わせが良くなることで将来的なお口の中のトラブルが少なくなるといったメリットがあります。

将来的にむし歯で歯を削ったり、歯周病で歯を失うリスクが高い歯ならびの方は多くいらっしゃいます。実は私自身がそうだからです(笑)たまたま幸運なことに私は子どもの頃から矯正治療を受けることができて、改善することができました。矯正治療って実は歯をキレイに並べて美しくする「審美治療」であると同時に歯を磨きやすくしたり、噛み合わせのバランスを整えて歯が悪くなるリスクを低くする「予防歯科」でもあるんです。子どもの時期からの矯正治療をすることで、大人の歯を抜かずに矯正治療ができる可能性も高いですし、顎の成長発育をコントロールできるのは成長期(約6〜12歳)に限られます。この時期に行う矯正治療を1期治療と言います。

そもそもなぜ歯ならびが悪くなるのか?遺伝だけではありません!実は生まれつきの原因は2割程度と言われています。歯はどこに並ぶかというと舌・頬・唇の筋肉のバランスによって位置が変わると言われています。簡単に申しますと、バランスが良くないと歯がガタガタになったり出っ歯になったりするということです。筋肉のバランスは「呼吸の仕方」「舌の位置」「飲み込みの仕方」などの日常の習慣によって構成されています。あとは、よくないクセ「指しゃぶり」や「頬杖」なども歯ならびに影響があります。

上顎の成長の8割は6歳までに完了すると言われていて、この時期までに良くないクセや習慣をなくしたり、呼吸の仕方や口周りの筋肉のトレーニングをしたり、舌の位置や飲み込み方の練習をしたりといったことをしていると矯正1期治療もいらないこともあるかもしれません!このような1期治療に先駆けて筋機能訓練(MFT)を行い、必要に応じて小児予防矯正用マウスピースなどを使用することを0期治療と言います。

大人の矯正治療でも歯や歯周組織が健康であれば年齢を問わず治療は可能ですが、年数が重なっているほど歯に蓄積されている問題は多く、その問題を取り除いて歯の健康を整えてから矯正治療を行なうため治療期間が通常よりも長引いてしまいます。子どもの時に発覚した歯の問題は、子どもの時に解決しておくことで、成人してから歯を失うリスクを減らせるのです。

当クリニックでは地域の子どもの予防歯科クラブ「岸和田こどもデンタルクラブ」を設立しました。むし歯や歯肉炎の予防だけでなく、このような筋機能トレーニング方法のレクチャーや良くないクセをコントロールしたり正常な成長発育へと誘導することを目的としています。子どもの頃から予防はしっかりと!私たちはその最大のお手伝いができると思っています。お申し込みやお問い合わせはお気軽にお声がけください。

監修者情報

院長 高橋貴啓(たかはしたかひろ)

経歴

  • 2010年 大阪歯科大学歯学部 卒業
  • 2011年 大阪歯科大学附属病院口腔外科第2講座 入局
  • 2014年〜 兵庫・大阪の開業医勤務
  • 2025年 岸和田おとなこども歯科 開院

〒596-0076
大阪府岸和田市野田町2丁目1-23

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