再治療を繰り返さないために
虫歯は、何の理由もなく突然、発症する病気ではありません。その背景には主に4つの要因があり、それらが組み合わさることで虫歯が発生します。そのため単に虫歯を削っただけでは、根本的な要因が取り除かれていないことから、多くのケースで再発を招きます。岸和田おとなこども歯科では、そんな虫歯の再発や再治療を繰り返さないために「なぜ虫歯になってしまったのか」という原因究明から始める虫歯治療に取り組んでおります。

虫歯の原因について
虫歯は、歯質・糖質・細菌・時間の4つの要因が重なることで発症する病気です。
歯質 | 歯の硬さ、酸性刺激への抵抗力を意味します。乳歯や生えたての永久歯はエナメル質の石灰化度が低く、歯質が弱いといえます。 |
糖質 | 虫歯菌のエネルギー源となる糖分です。とりわけ砂糖(スクロース)は、虫歯リスクを大きく上昇させます。 |
細菌 | 歯質を溶かす虫歯菌を指します。代表例はミュータンス菌です。 |
時間 | 虫歯菌が糖質を利用して生命活動を営む時間が長いほど、虫歯リスクが高まります。食事の時間が長いダラダラ食いや間食の頻度が高いことなどが主な原因です。 この4つの要因を患者様ご自身がコントロールできなければ、虫歯は何度でも再発を繰り返します。 |
根管治療は成功率が低い?
一般的な虫歯治療は、感染部位が肉眼で確認できる範囲にあることから、病変を取り除くことも難しくはありません。一方、根管治療は、暗くて細く、複雑に入り組んだ根管を清掃する処置であることから、病変の取り残しが起こりやすくなっています。そのため保険診療の根管治療の成功率は、4割程度にとどまると言われています。根管治療は、患者様の大切な歯を残す最後の手段であるため、失敗する可能性はできるだけ排除したい。そんな思いから岸和田おとなこども歯科では、先進の機器を活用した精密根管治療に取り組んでおります。

当院の精密根管治療について
CT診断
根管の数や形態を二次元のレントゲン画像で正確に把握することは不可能です。根管を任意の位置から確認できるCT診断なら、根管の曲がり具合や数を三次元的にチェックできるため、根管への処置も緻密に行えます。

ラバーダム防湿

治療する歯以外をゴム製のシートで覆うラバーダム防湿は、唾液による根管の汚染防止に大きく寄与します。保険診療では、この処置を行うことができないため、治療中に根管が汚染されるリスクも自ずと高くなります。
マイクロスコープ
治療中の視野を肉眼の数十倍程度まで拡大できる歯科用顕微鏡がマイクロスコープです。髪の毛が数本入る程度の直径しかない根管は、少しでも手元が狂うと壁が大きく削れたり、穴が開いたりします。こうしたトラブルを未然に防ぐ方法としては、拡大視野での根管治療が有効です。
